2022年8月25日(木)13:30〜16:30 参加者10名
対面の1dayを久々に開催しました。話題提供をふまえて参加者のみなさんの質問に回答しつつ、グループに分かれてこれから取り組むべき課題を整理しました。
<参加者の声>
・捕獲・被害対策について理解することができた。
・これまでは捕獲・防除のバランスを保って進めていくことが一番重要だと考えていたが、集落や群れ加害レベルによって対策が違うと理解した。
・やはり1dayでは時間が足りなすぎました。今年度は予算の関係で無理ですが次年度以降検討させてもらいます。
・他の自治体でも同じ悩みを持っていることがよくわかった。電柵(おじろ用心棒)が設置できない所での防ぎ方についてもう少し詳しく知りたい。(N.O.)
・対策の手順が体系的に説明され、理解しやすかった。今後どのように進めていくかの参考になり、参加してよかったと思う。
・県としての役割を知ることができた。市町間の連携に役立てるようにしていきたい。サルの生態や対策について知ることができた。(K.S.)
主催者である「ときわ動物園」さんからの依頼を受け、サルカンを代表して、清野紘典が宇部市のシンポジウムに参加しました。
来場者は40数名で、行政や、大学関係、一般市民の方を対象に、人と野生動物の共生に向けた課題や展望などを話し合う企画となっていました。清野は「サルの被害防除と管理方法」と題して、話題提供しました。
2022年3月18日、昨年度も依頼を受けた福井県から、今年度も市町の行政職員向けの研修会の依頼があり、鈴木・山端・清野未で引き受けさせていただきました。参加者は30名でした。
今年度は1日のみの開催で、第二期福井県特定鳥獣管理計画(ニホンザル)で定めるユニット会議の円滑な実施に向けて、1)サル対策に必要な知識を普及する、2)各ユニットの群れ管理の現状と課題を把握する、3)市町やその他関連組織が連携して計画的に対策に取り組むことの重要性や役割を理解すること、などを目的として研修会を行いました。
本来ならば数日かけてじっくり行う内容を1日にまとめたため、昨年度の研修会ほど参加者全体のつながりを創出することはできませんでしたが、アンケートの結果などからは、各ユニット単位で目的に沿った研修ができたことが伺えました。ただし、被害の少ない市町と被害が深刻で長期化している市町の職員では課題認識が異なるため、そうしたずれを解消しつつ、参加者の皆さんそれぞれが満足できるような研修会が実施できるよう、これからも研鑽を積んでいきたいと考えています。福井県様、どうもありがとうございました。
2021年12月19日、コロナ禍で実施が難しかった対面の1dayセミナーを久しぶりに開催することができ、3名の参加がありました。四国ではニホンザルの被害対策がまだまだ進んでいないため、四国中央市で開催することにしたのですが、四国からの参加者が少なく、広報不足や我々の力不足を感じた次第です。
内容はとても充実しており、ワークショップではオンラインでは体験できないような、横のつながりや講師との対話が進み、やはり研修会は対面に尽きるなあ、と考えさせられた1日でした。
<参加者からの声>
・サル対策の特性を学ぶことができた。県・市・集落への提案を行っていきたいと思います。
・素人の考えでは解決が遠い。地道に行うことが大切だと再認識しました。住民との合意形成はおろそかにできない。
・大変すばらしい内容であった。今後の業務の参考にしていきたい。次回セミナーに他の職員にも参加を促していく。
2021年10月18日から20日にかけて、サルカン・2021年度集中セミナーを開催し、学生2名、行政職員2名の合計4名の参加がありました。今年度は昨年度の集中セミナーをギュッと濃縮させた講義・実習・ワークショップを組み合わせたプログラムでした(行政職員さんに5日もお休みいただくのはなかなか難しそうなので)。参加者が少ない分、参加者同士のつながりが濃くなり、かつ、内容も参加者の状況に応じてアレンジしたため、満足度はとても高かったようです。
<参加者からの声>
・サルの生態や行動などの専門知識や臨機応変な対策について学ぶことが出来ました。そのため、今後は軽井沢町のサルの加害レベルを判定し、それに基づいた対策をしていきたいと考えています。また、県境に分布する個体群も調査していきたいと考えています。
・セミナーではプログラムだけではなく、講師の方々の被害状況の聞き出し方やまとめ方等多くのことを学ぶことができました。今後はコンサルとして被害対策を行うので、今回学んだことを正しい知識として普及出来ればと思っています。
・なぜ駆除する必要があるのかや、全頭捕獲の基準などを学ぶことができた。
2021年7月15日にオンラインの1dayセミナーを実施し、22名の参加がありました。コロナ禍で対面での1dayが進められない中、オンラインでもサルカンの取り組みを知っていただきたく思い、企画しました。できるだけ講師との対話ができるよう、一方向の講義から、相談対応時間を設けておりますが、参加者の方々が相談対応の時間も参加してくださり、個別の悩みや相談などのお話を聞かせていただきました。
国(農水省)、県、市町、民間企業、大学などさまざまなご所属の方々にご参加いただき、本当に嬉しかったです。少しずつ、サルカンの取り組みを伝えていければと考えております。
2021年5月28日、6月4日、6月11日の三夜にわたり、サルカンのメンバーによるウェビナーを開催し、それぞれ、90名、83名、79名の参加申し込みがありました。昨年度よりも視聴してくださる方が増え、参加者も一般の方から大学関係者、民間企業の方とさまざまで、とても嬉しかったです!
<参加者からの声>
・今回のウェビナーでは、以前中川先生の御本で出会った知識を違う側面から見直すことができ、今まで分からなかった点についても、間接的に一気に理解が深まったと感じました。
・生態学者の方々独特の観点を面白く拝聴しました。行動(文化?)の地域差がどのように農作物被害への対策に生かされるのかとても興味を持ちました。
・ニホンザルの文化について、大変興味深く拝聴させて頂きました。
2021年2月2日(火)、2021年2月9日(火)、2021年2月2日(火)〜9月18日(金)参加者のべ100名(全て福井県または市町の行政職員)
福井県第二種特定鳥獣管理計画(ニホンザル)の改訂に備え、ニホンザル(以下、サル)の管理や被害対策を担う市町や県の各農林総合事務所等の担当職員に対して研修を行い、①サル対策に必要な正しい知識と技術を普及すること、②各地域の現状を把握し課題の抽出を行うこと、③ニホンザルの分布に応じた管理ユニットごとに関係する市町や農林総合事務所が互いに連携し、計画的に対策に取り組むことの重要性や、それぞれが果たすべき役割についての理解を深めることを目的として、本事業を行いました。
3日間の研修会を通して、ニホンザルの生態、対策5ヵ年計画の作り方、隣接市町間の連携の重要性などを理解していただいた。参加者の満足度も非常に高く、引き続きこうした研修会を実施して欲しいという声を寄せていただいた。今回の研修の成果が、福井県第二種特定鳥獣管理計画(ニホンザル)の改訂版に反映されることを期待しています。
※コロナ禍での対面の研修会であったが、体温測定・マスク装着など、感染予防を徹底して実施しました。
2020年9月14日(月)〜9月18日(金)参加者8名(行政職員1名、学生7名)
サルカンとしての初めての集中セミナーでした。コロナ感染予防策を徹底し(検温・換気・ソーシャルディスタンスの確保)対面で実施しました。1日目は、参加者同士の自己紹介をしたのち、このセミナーを通して考えたいことなどを整理しました。2日目は、ニホンザルの保全管理に関する基礎知識について学んだ後、「とある市町のニホンザル保全管理計画を立てるとしたら」というテーマで、グループに分かれて個体数管理と被害管理の3カ年計画を立てました。3日目は、作成した計画内容を説明する場面を再現するロールプレイングを行いました。それからは現場に行って大型捕獲檻やサル用電気柵(おじろ用心棒)の設置実習でした。4日目は地域の方々から取り組みの概要を伺い、被害を及ぼすニホンザルの観察やカウント調査にチャレンジしました。最終日5日目は、3日目のロールプレイングをブラッシュアップして再挑戦です。4泊5日通して参加することで、やっと、ニホンザル保全管理の進め方やそれに必要なスキルがわかる内容となっています。参加者からもとても好評で、4泊5日の内容をそのまま県の担当者向け研修会で実施してほしい、という依頼がくるほどでした。
2020年8月22日(土)10:30〜12:00 参加者36名
オンラインwebinar3日目は、「サルの社会・人の社会」というテーマで、山端直人のナビゲートで、山田一憲さん(大阪大学)から、淡路島や岡山での研究に基づくニホンザルの生態と、その保全管理の手法について紹介しました。
ニホンザルの被害をメインに出来事を考えると忘れがちなニホンザルの魅力について、「寛容性」というキーワードをもとにお話しいただきました。また、地域による違いも存在することがわかり、各地域で保全管理に取り組む必要性について再認識する機会となったと思います。
2020年8月21日(金)19:30〜21:00 参加者52名
オンラインwebinar2日目は、「サルを管理する仕事」というテーマで、森光由樹のナビゲートで、鈴木克哉(NPO法人里地里山問題研究所)と清野紘典(野生動物保護管理事務所)から、サルの保全管理に関わる仕事について紹介しました。
こうした仕事に就くことになった契機や、その中で感じている達成感や葛藤などをありのままをお話しすることで、サルの管理に関わる仕事の魅力をお伝えしました。
2020年8月20日(木)19:30〜21:00 参加者85名
Covid-19の影響により、対面での研修会を開催できなくなりました。そこで、話し合いを重ね、サルカンのことをもっと多くの方に知っていただきたいと思い、オンラインでウェビナーを開催することにしました。オンラインウェビナーでは、清野未恵子がナビゲーターとなり、中川尚史さんからニホンザルの地域ごとの多様性とその魅力などをお話いただきました。
2020年7月31日(金)、8月7日(金)13:30〜15:30 (参加者 7月31日:15名、8月7日:20名)
オンライン形式での初めての1dayセミナーでした。今回から、行政担当職員の方以外の参加も可能ということで、学生さんや民間事業者の方々の参加が多くを占めていました。また、オンライン形式ならではの特徴でもある遠隔地の参加がみられ、オンラインによる開催のメリットも実感しました。セミナー終了後も質問のある方に対応させていただきました。
2019年9月6日(金)13:00〜16:30 参加者11名
今年5回目、最後の1dayセミナーです。
<参加者の声>
・県との連携がある程度できているので、それをいかに活用してどんなアクションを起こせばいいのかを考える機会になった(Yさん)
・大変勉強になりました。市の問題を自分で解決しようとしてもできることは限られてしまうため、積極的に関係機関に頼っていければなと感じました(Fさん)
・それぞれの地域の担当者の方が人員の少ない中で苦労されているのがわかった。明るい未来に向けて自身の担当の中で地域の方にお役立てできるものがあればと思った(Tさん)
・他県の成功事例やグループワークを行なって、主要な対策や目標を整理することができてよかった。全国的にも同じ悩みを持っているんだと実感できた(藤坂市・Tさん)。
2019年8月23日(金)13:00〜16:30 参加者9名
4回目の1dayセミナーです。
<参加者の声>
・市町村が抱えている課題、県が抱えている課題の共有や解決策の糸口がみえた。(山本さん)
・非常に有意義なセミナーになり、参加して本当によかった。県の関係者等、相談できる相手も見つかり、課題解決へ向けた糸口が見つかったような気がしている(勝浦町・田村さん)
・専門的知識を持つ方からアドバイスをいただけてよかった。他県でも同じような悩みがあることで交流できた(Sさん)
・愛媛県は遅れていると実感した(Mさん)
2019年8月9日(金)13:00〜16:30 参加者10名
3回目の1dayセミナー。少しずつ全体のまとまりもよくなり、参加者も増えてきました。ワークショップも参加者が多いと盛り上がります。また、ワークショップが終わってからのクロージングも大事です。落ち着いて、個人個人が何を成果として持ち変えるかを考えます。
<参加者の声>
・それぞれの立場(県・市)からのお話が聞けて有意義でした。来年は岡山県での開催を希望します(Kさん)
・漠然と柵・追い払い・誘引物の除去を推進していたが、ちゃんと効果のあることなんだと再確認できた。問題や課題の共有ができて県や隣市などとの連携がとりやすくなった気がする(Mさん)
・多くの事例を収集することができ、現場で生かすことができる(Yさん)
2019年7月26日(金)13:00〜16:30 参加者4名
2回目の1dayセミナー。まずは講義を行い、それから自己紹介、そしてワークショップと続きます。1回目より2回目の方が講義内容も重複がなくなってきました。
<参加者の声>
・捕獲のみに注目して、捕獲の予算を来年度以降計上予定であったが、地域全体での防除がいかに重要かを認識しました(那珂川市・藤野さん)
・具体例が豊富でわかりやすかった。もう少し細部にこだわったセミナーを今度は開催してほしい(Sさん)
・個体数管理の重要性がわかった。大きな計画が必要なのがわかりました。兵庫と滋賀県の事例を参考に取り組んでいきたい(Sさん)
2019年7月11日(木)13:00〜16:30 参加者3名
一般社団法人ニホンザル管理協会(サル管)として、最初の1dayセミナー開催でした。
まずは、講義を行い、それから自己紹介、そしてワークショップと続きます。参加者同士は同じ自治体のメンバーの方々なので、旧知の仲。ですが、改めて「そんな一面があったの?」という気づきがあるような仕掛けをしました。ワークショップでは、改めて、参加者のエリアのニホンザルの被害実態と対策を進める上での課題を整理し、これから先進めていくべきことを認識することができたようです。
<参加者の声>
・先進事例により、対策対応の流れを理解した。獣種にかかわらず、行政・地域が一体となった取り組みが必要であることがわかった(Hさん)
2019年5月21日、一般社団法人ニホンザル管理協会の設立記念シンポジウムを京都大学で開催しました。
全体テーマ:ニホンザルの保全と管理〜これから求められる野生動物に関わる実務・教育・研究〜
1)社団設立の趣旨〜サル管理の現状と課題〜(森光由樹・兵庫県立大学)
2)ニホンザル農業被害対策の実例と課題(山端直人・兵庫県立大学)
3)ニホンザル管理業務の実務(清野紘典・株式会社野生動物保護管理事務所)
4)地域に根ざした対策支援のかたち(鈴木克哉・NPO法人里地里山問題研究所)
5)「サル屋」としてのキャリアパスとは〜専門への執着とそこからの離脱〜(清野未恵子・神戸大学)
コメント:研究としての可能性(中川尚史・京都大学)